ザクロジュースと更年期について
更年期とは…
更年期(こうねんき、climacterium)とは、閉経前後の5年間のことをいう。女性の閉経の平均年齢は50歳前後といわれており、40代から徐々に女性ホルモンの分泌が低下します。 このホルモンバランスの異常によって起こるさまざまな症状を、更年期障害(卵巣欠落症状)といいます。
更年期症状について
通常、更年期にはエストロゲンの量が低下します。 更年期障害は、倦怠感、ほてり、発汗、気力の減退、震えなど、多彩な症状がでます。 また、精神症状が強く出る場合には、うつ病などとの鑑別が難しい場合もあります。
診断
更年期の診断には、まずクッパーマン更年期指数やSMI(簡易更年期指数)を使用した問診が行われます。その後、血液検査でE2検査(エストラジオール濃度)やFSH(卵胞刺激ホルモン)、LH(黄体化ホルモン)という脳下垂体前葉より分泌される性腺刺激ホルモンの測定を行います。 閉経に近づくにつれて、E2値の低下とFSHの高値がみられます。骨粗鬆症のリスクも高まるため、骨密度検査が勧められる場合もあります。
ザクロ種子に含まれる天然の女性ホルモン(エストロゲン)
ザクロはエラグ酸とオメガ5多価不飽和脂肪酸の抗酸化物質とプニシック酸の素晴らしい供給源であり、細胞の再生と増殖に非常に有益です。この果物のジュースは、ビタミンA、CおよびE、ならびにカルシウム、リン、カリウム、鉄、葉酸、ナイアシン、チアミン、葉酸およびリボフラビンなどのミネラルの例外的な供給源です。
エストロゲンとは
卵胞ホルモンですが、思春期の頃は乳房を発育させ、外陰、膣にうるおいを持たせ、子宮内膜を増殖させるといった女性にとっては重要な役割をはたしています。 さらに皮下脂肪を蓄えることで女性特有の丸みのある体型を作りしっとりした肌にするのもホルモンの力です。 その他にも骨を造る骨芽細胞の増殖、女性の命といわれる髪のうるおいにも一役買っています。 女性の全身で活躍しているのがエストロゲンなのです。 エストロゲンは女性の強い味方であり、いや男性にも大きく貢献している女性ホルモンなのですね。 このエストロゲンとは総称であり、エストロンとエストラジオールが代表的なものです。 ともに卵胞から分泌されますが、その際主としてエストラジオールの一部がエストロンになっています。ザクロに含まれるエストロンの化学構造を見てみると人間のホルモンとほぼ同じであることが証明されています。
「更年期とザクロの素敵な関係」から引用 p54 谷 洋一著
エストロゲンの働き
エストロゲンは「妊娠の準備 女性らしい丸みのあるカラダづくり プロゲステロンは「妊娠の維持」といった役割をもっています。 約28日間の周期で訪れる月経も、女性ホルモンの作用によってコントロールされています。 子宮内膜を厚くして、妊娠に備えます。 (乳房の発育や、丸みのあるカラダをつくります。)
エストロゲン低下による症状
エストロゲンは身体の様々な機能を維持する役割を担うため欠乏すると全身に影響が及びます。そのおもな症状についてあげてみます。 以下「さぽくる」から引用
1. | 月経不順 |
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卵巣のはたらきが低下すると月経周期の短縮または延長が生じます。 血量が増えたり減ったりしながらやがて月経は停止します。 | |
2. | 骨量の減少 |
エストロゲンは骨形成の促進と骨吸収を抑制するはたらきを持つため、エストロゲンが低下すると骨量が低下しやすくなります。程度には個人差がありますが、更年期は骨粗しょう症が予防できるような生活習慣が必要になります。 | |
3. | 内臓脂肪が蓄積しやすい |
女性ホルモンであるエストロゲンには、脂質を代謝や血圧の調整、糖の代謝といった動脈硬化を予防するための作用と、血管が痛まないように保護する作用があります。
そのため、更年期以降にエストロゲンの低下が起こることで血液中のHDLコレステロール(善玉コレステロール)とLDLコレステロール(悪玉コレステロール)のバランスが崩れていきます。
その結果、内臓脂肪が蓄積して中性脂肪が上昇しやすくなります。 更年期以降に動脈硬化を予防するためには、善玉コレステロールと悪玉コレステロールのバランスを整えることが重要なポイントだと言えます。 |
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4. | 粘膜や皮膚の委縮 |
エストロゲンは、皮膚に潤いを与え、弾力性を保つためのコラーゲン再生を高める作用があります。
そのため更年期になると、弾力性が減退して皮膚が薄くなります。
乾燥するために、しわが出来やすく色素沈着やしびれなどの知覚異常をともなう場合もあります。
エストロゲンの低下は皮膚萎縮の一因でもあるため、外陰部や膣の委縮を引き起こして、乾燥や痒みが自覚症状として感じるかたも多いと思います。 成熟期に備わっていた膣の自浄作用が低下して細菌が繁殖しやすくなりますので、皮膚や粘膜清潔にすること、必要に応じて水分や油分で保湿することが大切だと言えます。 |
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5. | 泌尿器への影響 |
エストロゲンの減少は骨盤低筋群や尿道の括約筋の機能低下をまねいていきます。 咳やくしゃみで尿が漏れたり強い尿意を我慢できにくくなりますので、必要に応じて尿漏れパットを使用すると安心です。 | |
6. | 神経系への影響 |
エストロゲンは脳の血流を増加して記憶力や認知機能を維持するための作用をしています。 女性が更年期になる頃には様々なライフスタイルの変化がありますので、ストレスから集中力の欠如、物忘れが起こりやすくなります。 |
クィーンズザクロの特許について
無農薬のイラン産赤ザクロ黒ザクロを使用したザクロ種子繊維質成分、タンパク質、ブドウ糖、果糖、ミネラル類、ナトリウム、ポリフェノールを含み、種子の 繊維質にエストロゲン類が付着してあり、また種子入りザクロジュースはポリフェノールが100ml中2.0g前後含むこと、またブリックスが65%+1%であることを特徴とする種子入りザクロジュースの製造法が認められました。
本発明の製造法により、エストロゲン(エストロゲン様活性物質も含む)繊維質、ミネラル、糖質などが損なわれることなくザクロシュースを製造することが可能である。 エストロゲン3画分(エストロン、17B-エストラジオール及びエストリオール)について、RIA法で分析したところ、参考値ではあるが種子入りザクロジュース1~1000pgレベルでの検出が確認された。なお、薬事法に接触するので具体的な数値は伏せる。 「特許公報から一部抜粋」